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Electra [Music]

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ギリシア王の娘Electraは父王を殺害した母親とその愛人に復讐するべく決死の様相。リヒャルト・ストラウス作曲オペラ「Electra」は2015-16MET HD liveシーズン最後を飾る作品。

ギリシアが舞台といっても今回の演出は現代版。ドレスではなく、暗い色合いのパンツとシャツ、素足で歌い始めるElectraは異様な雰囲気。休憩なしの約2時間の緊張感が会場に広がります。

ソプラノ歌手には柔らかい声から激しく歌い上げる声まで種類があるけれど、Electraはドラマティックを越えたHeavy Dramaticと言われる特別な声が必要とされます。パワフルな声量を持続させ、劇的な感情表現をコントロールすることが必要とされ、新人の若い歌手には歌いこなせないもの。
Electra役のNina Stemmeは声量もさることながら狂気に満ちた表現と歌声は聞く人々をぐいぐいと引き込んでいく力は魅力というより魔力。
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長く離れていた兄Orestが復讐のために戻り、再会した2人。そして復讐を成し遂げた喜びのダンスを踊るElectraは狂喜のさなかに。

人間の感情の起伏、脅威、驚愕、歓喜を生々しく、そして美しいシュトラウスの音楽が物語の凄まじさとは対照的に、そして劇的に盛り上げていくのが何とも素晴らしかった。

Richard Strauss "ELECTRA"

Conductor: Esa-Pekka Salonen
Electra: Nina Stemme
Orest: Eric Owens

Tell it to the Trees [Books]

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凍り付くように寒いカナダの冬の朝、女性死体がDharma家の裏庭で発見される。彼女は借家人のAnu.
インド移民のDharma家の13歳の娘Varsha、家出した母の後に迎えられたSuman、その息子、Varshaの義弟Hemantそれぞれのモノローグで構成される”Tell it to the trees"。秘密や隠し事は人に伝えるのではなく木にそっと話す‐というのがこの本のタイトル。

Varshaの父親Vikramは典型的なインド男性(カナダ生まれなのに)‐家を重んじ、その名に恥ずべき行動は絶対に許さない。時には女性蔑視、虐待までにも及ぶ。インドより嫁いだSumanは家事以外に何もできない女性。真冬でもコットンのサリー(インドの民族衣装)をまとい、毎日インド料理作りに精を出す。夫に軽蔑されても、虐待されても逃げ場がない。収入もなくインドに帰ることもできない。

ある書評では「家庭内暴力と心理的虐待の物語」とばっさり。Sumanのような声なき女性が何千人いることでしょう。10億人が住むインドは宗教、文化も様々。家を重んじるばかりに親の許しを得ないボーイフレンドを見つけた娘を殺害、また妊娠している妻を殺害してしまう夫、と実際ニュースで見た事件も数多く、カルチャーの違いと一言で片づけられない歴史と習慣の重みを感じるのです。

Anuはインド人両親の下に生まれるもののアメリカ育ち。仕事を持ち自由に生きている。大家から聞こえてくる異様な物音に尋常でないと感づき、Sumanに真相を問い詰め、日記に著す。

その結末は...子供は怖い。

Prado Cafe [Food & wine]

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ちょっと足を延ばして別のカフェに行こう、とビルの外に出ると待ってましたかのように振り出した雨。
それならばいつもの場所に駆け込もう。

久しぶりに訪れたPrado Cafe.食べ物のメニューが増えて選ぶのも楽しい。でもやっぱりクロワッサンを選んでしまった私。むー。

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アメリカンとのコンビは捨てがたいのです。

Prado Cafe
100 W. Hastings Street

A little bit cold, but [Vancouver Life]

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夏もそこまで! という気温からぐっと下がってジャケットが必要な今日この頃、それでも空はすっきり。

風は冷たいけれど、走る街、バンクーバー。
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今日の同僚達とのおしゃべりの話題はスポーツ。天気の良い日は片道約20㎞サイクリング通勤する元ボスも会話に加わり流れは一気にアスリート向けに。

アート系の話題、出る幕無し。 トホホ

Happy 70th! [Others]

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友人Georgeの70th B.Day Partyに招かれました。場所は彼の息子さん宅。デコレーションは奥様のセンスが光っています。
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少々早めに到着すると息子さんの奥様家族が総出で準備中。彼女のお父さんはテラスでバーベキュー担当。数多くのパーティーに慣れている人々、流石です。各種アペタイザーも勢ぞろい。
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家族、友人たちが次々と駆け付け50人ほど集まったでしょうか。皆にBGMのリクエストを取り、息子さんがネットで検索してスピーカーで流して楽しむのもフレキシブル。

ダンス向けもフィーチャーして。
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楽しく過ごしているとバーベキューの準備も整ったようです。パスタサラダ、ポテトサラダ、シーザーサラダと共にチキン、ラム、グリルした野菜を好きなだけ盛り付けて。

いつもつるんでいるグループで用意したのはシャンパンとケーキ。競馬好きのGeorgeへ。
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3人の息子さん達の心温まるスピーチの後はもう1つのギフト。
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Vancouver CanucksのHeritage jersey。色合いがGeorgeにぴったり。背面は...
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Go GEORGE Go!

Gift of water [Vancouver Life]

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数日間暑い程の日々だったバンクーバー、今日は打って変わって小雨がぱらつき緑の色も濃く感じます。

「バンクーバーは雨が多いから緑がよく育つ」とはよく言ったもの。それでも年々雨も雪も少なくなり地球温暖化を体感することも多いけれど、緑はいつまでも残ってほしいものです。

こちらもシャワーを浴びて嬉しそうでしょう?
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Have a great weekend!

Almost summer [Vancouver Life]

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この数日バンクーバーの気温はぐっと上がり、夕方7時過ぎても23度。サクラのピンクから緑の葉が眩しい季節に移ってきました。

月曜の朝、植物好きの同僚Kevinよりまたまた頂いてしまった小さなグリーン。既に4鉢が勢ぞろい。全て手のひらに乗ってしまうほどの大きさなのです。
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週末はグリーンの手入れを楽しんでいたのでしょう、私だけでなく他の同僚のデスクにも配っていたKevin。植物の美しさとKevinの優しさが殺風景なオフィスに生き生きとしたエネルギーを与え、皆に笑顔が広がります。

In my prayer [Thoughts]

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マグニチュード7.6の熊本地震に驚いていたところエクアドルでもさらに上回る7.8の大地震のニュース。
北米西海岸に属するバンクーバーも他人事ではない事実。地震予知技術は進んでいるとは思うけれど、天災を防ぐことは人間にはできかねるもの。

現場の一日も早い復旧と被害にあわれた人々、ご家族の方々に祈りを捧げます。

Pray for you.

Carol [Movies]

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1950年代のニューヨークを舞台に繰り広げられる女性達の物語Carol.

デパートストアに勤める20代のThereseは買物客の優雅なマダムCarolが忘れた手袋をきっかけに連絡をとりあうことに。愛のない結婚生活を送っているCarol、ボーイフレンドはいるものの結婚まで踏み切れないTherese。次第に2人はその後も会うようになる...

Cate Blanchett演ずるCarolはその妖艶さがあまりにも悩ましく魅力的。どうしてこの人はこんなにも有閑マダムが似合うのでしょう。今では同性愛も部分的に容認できる世界になっているけれど、60年前の社会で起こったとなると別問題。2人のその後がどうなっていくのか、と思わせる結末。

この映画を見たのはバンクーバーから日本行きへの機内。隣に座っていたのは日本にホームステイに行く少年。肝心の場面でチラリ見してしまった彼、固まってました~ 笑。

A German Requiem [Music]

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久しぶりのVancouver Symphony Orchestraのコンサート。今回はBrahms作曲 German Requiem.
前後の小曲やアンコールもなく、80分間休憩なしの1作品のみ。ソリストを含む演奏者は皆黒い衣装に身を包み、粛々とした雰囲気で演奏が始まりました。

レクイエムとはカトリック教会で死者の安息を神に願う典礼音楽。7曲から構成されるこの作品も全て聖書に基づいた詞が付けられています。ブラームスは特定の人に向けてではなく、レクイエムは全ての人々にとの思いを込めて作曲したそうです。演奏開始前に指揮者のTovey氏は「とにかく音楽を味わってください。そして演奏終了後の沈黙も」と聴衆に呼びかけました。

演奏が始まると、悲しみというよりも、あまりにも美しい曲の流れに心が洗われたようで、明るい気分になってしまったほどの美しさ。今回は3団体による合唱も加わり、特にBritich Columbia大学の学生達の若い歌声が更に新鮮な印象となりました。

いや~美しかった。