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Dries [Movies]

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ベルギー出身のファッションデザイナーDries van Notenのドキュメンタリー映画Dries。
華やかな印象のあるデザイナーの世界ですが、実際はコレクション発表のための試行錯誤、イメージ作り等日々休まることがない。アーティストというより技術職人っぽいDriesの仕事ぶりがしっかりと映されています。

数百種類の色、パターン、素材を組み合わせて「これだ!」と心に響くまで神経を集中させていく様子は想像を超える作業。100%満足するのは自分か、あるいは世界か。

インドの人々が普通に身に着けている素材や色に印象を得て、地元の業者と提携して特別な生地を注文。スパンコールを1つ1つ刺していく職人達の気が遠くなるような作業も映され、驚きの瞬間。
ところが刺繍の部分は厚すぎてはいけない、と細かく注文。こだわりなのです。

余暇には広大な敷地の自宅で庭から撮ってきた花を生け、料理などをして寛ぐDries. 調度品の色彩、花の生け方もこだわりがあり、彼の人生全てがアートに囲まれているよう。

とても興味深い映画でした。
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The Post [Movies]

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Steven Spielberg監督作品「The Post」。1971年Washington Postによる北米国防総省の最高機密文書Pentagon Papersの発表を廻るジャーナリストの物語。

実話に基づいているため、当時の新聞社の様子、ライバルであるNew York Timesの記者達の様子は余りにも新鮮。現在では考えられない手書きのメモからのタイピング(コンピューターではなく)、黒電話、タバコの煙に溢れるオフィス...こんな時代もあったのです。

Spielberg監督作品という期待はもちろんのこと、Washington Post発行人Katherine Grahamを演じるのはMeryl Streep、編集長Ben Bradleeは Tom Hanksと豪華なキャスト。
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Katherine Grahamの暮らしは上流階級そのもの。亡き夫の後を継いで一般主婦から社長となった彼女の人生。そして重大決断に至るまでの心の動きをMerylは見事に演じています。

見応えたっぷりの作品でした。そして音楽はJohn Williams! まだご健在だったのですね。Great!
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Murder on the Orient Express [Movies]

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そろそろ引退でも、と考えていた探偵Hercule Poirot 。ロンドン行の豪華列車Orient Expressに乗ることになり、殺人事件に巻き込まれる。加害者は乗客か乗務員。果たして誰が??

名探偵ポワロの名で有名なアガサ・クリスティー原作「オリエンタル急行殺人事件」。2017年版は豪華なキャストの共演が見もの。Kenneth Branagh, Penelope Cruz, Judi Dench, Johnny Depp, Michelle Pfeiffer....

我家より徒歩7-8分の映画館は日曜午後でも観客10人足らず。汗。リクライニングシートでまったりと楽しんできました。ストーリーは見てのお楽しみ!
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Loving Vincent [Movies]

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100人以上の画家達が取り組んだ映画"Loving Vincent". 炎の画家Van Goghの狂おしい筆遣いの世界に飛び込んでしまったような画像が目の前に。

自殺する6週間前に「この上なく穏やかな気分」だと綴ったVincent。何故死に至ってしまったのか?
見覚えのある絵画が飛び出してきたような人物設定。オフィシャルトレイラーはこちらから。


不思議な映画でした。
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Movies [Movies]

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この数か月に観た映画のあれこれ。いつものように新旧取り混ぜて、ハリウッド映画からヨーロッパものまで色々と楽しみました。

Hacksaw Ridge (2016)
第二次世界大戦、沖縄戦を舞台にした米国兵士Desmond Dossの実話に基づく作品。
自身の信仰を貫くため武器を持たないと宣言した陸軍兵士Dossは救護隊として参戦。激しい戦闘が続く中で仲間達を1人1人救っていくのです。まさに全身を使って。Mel Gibson監督作品のこの映画はキリストの受難を題材にした「Passion」に通じるような凄まじさ。Doss役のAndrew Garfieldは同年「沈黙」にてRodrigues神父を演じており、不思議なつながりも興味深いものがあります。

Passengers (2016)
120年後の世界に飛び立った5258人。途中事故により1人目覚めてしまったJimの取った行動は...
仮装世界ではありながらも人間のドラマがあり、Jennifer Lawrenceが自然で素晴らしい。

On the Way to School (2015)
ケニア、アルゼンチン、モロッコ、インドの子供たちが片道数時間かけて学校まで通うドキュメンタリー。その道は平坦ではなく、途中獣に襲われないか、または足の悪い兄を弟たちが壊れかけた車いすに乗せて通う姿は想像を遥かに超えます。
障害のあるインドの子供が「将来は医者になりたい。そのために勉強するんだ。人間は何もなくして生まれて、何もなく死んでいく。それだけのこと」10歳未満にしてこの言葉を発する精神に脱帽です。

Things to come (2016)、Louder Than Bombs (2015)
Isabelle Huppertの作品を楽しみました。自然体ながらも実力派の彼女。そして力強く、美しい。

Ma ma (2015)
突然の乳がん宣告を受けたMagda。愛する息子との暮らし、偶然に出会ったArturo、彼女を支える医師との関係が温かく切なく語られていく。Penelope Cruz、美しい!

フランス映画には架空の物語とは思えない人生の重みがつづられる作品に多く出会います。
The Measure of a Man (2015)
失業中の工場作業員が苦労して得た警備員の職。職を得るということはいかに難しいか、そして生活のためなら何でもこなせるのか? 現実と人生への選択が迫られてきます。見応えのある作品でした。

Dark Inclusion (2016)
ダイヤモンド職人の息子として生まれたPier。変死した父親に対する叔父への復讐を胸に抱き彼の一族に近づいていく。
冒頭からショッキングな場面に引き込まれ、最後まで緊張が続く作品。

L'Argent (1983)
1枚の500フランの偽札が巡りに廻って真面目な1人の男の運命を惑わせていく。
約30年前のこの作品、当時の雰囲気や人々の服装がレトロな部分も楽しめます。何と言ってもどんでん返しの物語。お金って怖い。

思わぬ楽しさに拍手喝采のSing Street (2016)
アイルランド・ダブリンに住む14歳のConor。言い争いの絶えない両親、学校中退の兄との楽しみは音楽を聴くこと。聴くことから歌を作り始め、学校で出会った友人と共にバンドを結成していく。
最初は大人しい雰囲気のConorが、バンド練習を重ねるごとに自身をつけ、パンクヘア(少しだけ)やメイクをして通学していく様子に大笑い。音楽は人生の友達であり、背中を押してくれるものなんだな、と観終わったあとに爽やかな感動。
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Victoria and Abdul [Movies]

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ヴィクトリア女王に仕えたインド出身イスラム教徒Abdul Karimの実話を元にしたVictoria & Abdul. Victoriaに扮するのはこの人以外には考えられないJudi Dench.

英国領であったインドから女王即位50周年記念に参じたAbdulは女王のお気に召され、イギリスに留まることに。格式高く、由緒ある家柄の人々のみの女王の側近にとって、属国インド出身の人物と同じ屋根の下で働くとは許しがたき事。

コメディな流れの中に、階級を超えた友情が育まれていく様子が何とも微笑ましい。そしていつの時代もどの階級にもあり得る人々の嫉妬、羨み等があからさまに、そして厳しく綴られていく。

女王も1人の人間であるということをJudi Denchは彼女の生きざまそのもののように演じていく。素晴らし女優です。
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Inspired women [Movies]

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NASAに勤務した黒人女性達の実話に基づく”Hidden Figures”. 
偏見、差別と自分1人の力ではどうにも動かせない1960年代のアメリカにおける白人社会の中で彼女達はしなやかに、たくましく根深い人種差別に立ち向かっていきます。その土台は知力。数字、エンジニア、コンピューターとそれぞれの知識を活かしてNASAの研究に貢献していくのです。
知力があるということは何よりも強い。感動の物語でした。

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ディズニー映画が大好きだった私、DVDではなく数々のビデオを買い、何度も何度もその物語と音楽を楽しんだものです。Beauty and the Beastもそのひとつ。何と言ってもAlan Menkenの音楽が素晴らしい。26年ぶりにリメイクで実際の役者が演じるとは、見逃せません。

読書好きのBelleはちょっと風変わりな女の子。村の人気者(自称ね)Gastonが言い寄ってきても「結婚なんてしないわ!」とけんもほろろ。自律した女性なのです。芯の通ったEmma WatsonはまさにBelleにぴたりとハマり役。

26年かぁ...私は自律したかしら?
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The First Monday in May [Movies]

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毎年5月第一月曜日にNew York Metropolitan Museumで開催されるMet Galaはセレブレティ達の注目の的。Vogue編集長Anna Wintourを中心に毎年テーマを決め、それに因んだ展示、インテリアを設定。2016年のテーマは「ガラス越しの中国」。開催までの様子を追ったドキュメンタリー映画「The First Monday in May」。同美術館キュレーターAndrew Boltonと彼のチームの活動はとても興味深い内容。

インテリアや照明に注視すると本来の展示(この場合は衣装)が映えるのか、または印象を弱くし逆効果となるのでは。この展示は西洋人が抱く中国ー王朝、宮廷等古い時代ばかりに注目し、現代中国を現していないのでは? 等様々なディスカッションやインタビューを通して1つの展覧会に携わる時間と労力には圧倒されるものがあります。

Anne Wintourは映画「プラダを着た悪魔」の鬼編集長のイメージとも言われるけれど、リーダーとして極限られた時間内に重要な決断を下すには瞬時の判断力が必要。この映画の中でも「ドラゴン・レディ? 彼女が男性だったらそんなことは言われないでしょう」とコメントあり。私も同感です。

Anneの仕事ぶりは雑誌Vogueの特別9月号編集のドキュメンタリーSeptermber Issueでじっくりと。
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スターバックスのコーヒーを片手に移動をするのがお決まりのようで。

Frantz [Movies]

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François Ozon監督作品「Frantz」

第一次世界大戦でフィアンセFrantzをフランス人兵により殺害されたドイツ女性Annaは悲しみの中、Frantzの両親の元に身を寄せていた。ある日フランスよりFrantzの友人と名乗るAdrienが訪れる。最初はかたくなにフランス人を拒否していたFrantzの両親もAnnaの仲介により次第に心を開いていく。

殆ど全編がモノクロ画像で進むこの作品、第一次世界大戦という未知の時代へ静かに導かれていく。静かなセリフ使い、人々の心の動きが丁寧に綴られ心に染みわたってくる。

Adrienを演ずるのはPierre Niney.彼の出演した「Yves Saint Laurent」は繊細なYvesそのもののようで素晴らしかった。Adrienも心の傷にさいなまされた繊細な人物。これは彼の物語?と思わせるほど。

生きていくことは難しい。だから素晴らしい。

Silence [Movies]

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Where is GOD?

神の存在とは? 信仰とは?
遠藤周作著「沈黙」を元にしたMartin Scorsese監督「Silence」。

遠藤周作と言えば、面白おかしいエッセイばかり読んでいた私、映画の前に初めて読むことに。
日本語特有の執拗な表現に心が痛み、縦書きをじっくりと読めない自分に苛立ち、何とか最後まで読み終えました。

キチジローは30枚の銀貨と引き換えにJesusを裏切ったJudasなのだ。と分かるとJudasはどんな人物だったのか、とJudasに関わる本も読んでみた。

そして映画に。

暗黒の画面のBGMは蝉の声。湿度の高い日本の夏を知っている人ならば、その音は決して美しいものではないということ、振り払っても振り払ってもまとわりつく汗ばんだ皮膚に吸い付くような存在。
冒頭から一気に引き込まれてしまいました。

原作では司祭という立場よりも、生の人間としての悩みにさいなまされるRodriguesの心の動きが語られる。JesusはJudasを如何に放ったのか。

ポルトガル語が全く通じない日本という異国で宣教するということ、宗教の違いよりも文化、慣習の違い、映画では英語でコミュニケーションがとれていたけれど、実際は全く通じなかったことでしょう。

400年以上に起こったキリシタン迫害の事実を世界の人々はどう受け止めるのか。そして宣教によって迫害されてしまった人々と自らの信仰のギャップを埋めるものはあるのか。

映画は厳しくも美しく、最後も美しく祈りが描かれていました。