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Do no harm [Books]

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英国ロンドン在の神経外科医Dr. Marsh著「Do No Harm」。脳腫瘍を持つ患者への手術、時には死と隣り合わせの患者に、成す術はないと告げる辛さ、自己との闘い等を綴った本。

単なる雑記ではなく、1つ1つが完成された物語。時にはとてもシリアスに、またユーモアも交えて。
この文章の格調高さは?と思っているとDr. Marshはオックスフォード大学で哲学と経済学を学んでいた人。そこから医学に興味を持ち、神経外科医を目指すことに。

神経外科医になると決めた時、先輩医師達とのインタビューの下りが面白かった。
「で、奥さんの意見は?」
2人から同じ質問を受けたDr. Marsh.そして彼もその後プライベートでも厳しい道を歩むことに。

私のボス達も神経外科医。日々患者の生と死と向き合い、時には手術が原因で患者の様態が急変するのを目の当たりにしている職業。職業とは簡単に言えない重さがあります。自身のバランスをどうとっているのかは興味深い所。

そして様々な種類の脳腫瘍の解説も勉強になりました。
数回手術を行っても再び腫瘍ができ、この夏に亡くなった友人や、現在病と闘っている友人の姿を思い浮かべながら噛みしめて読みました。
手術をしても完全回復はできない病、また副作用で麻痺状態、もしくは植物人間のようになる可能性が大きいもの、等医師と患者、家族に選択が迫られる様はまさに人生への選択。そして神経外科医という人生を選択したDr. Marshの生きざま。

引退後の新書「Admissions」はネパール、ウクライナの病院での実体験も綴られていて、こちらも面白かったです。

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Do yo like poems? [Books]

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アメリカ生まれの詩人Emily Dickinson.1830年生まれのEmilyはアカデミー卒業後、生涯の殆どを生家で過ごし生前は無名であったものの、彼女の死後に妹のLaviniaが約1800編の詩を発見し出版にこぎつけた。

自分の部屋に籠り溢れる想いを言葉につなげる作業はどのようなものだったのか、興味がそそられます。

図書館のサイトで選んだこの本は大人向けのイラストの上に言葉が乗っていて、まさに相乗効果。

"Hope" is the thing with feathers -
That perches in the soul -
And sings the tune without the words -
And never stops - at all -

「希望」は羽根を付けた生き物ー
魂の中にとまりー
言葉のない調べをうたいー
けっしてー休むことがないー
亀井俊介 編「対訳ディキンソン詩集」より

日本語で読んでみると、言葉の巧みな使い方に関心するばかり。そうか、thingは生き物となるのね。

短い文章の中に広がる世界は無限大。
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Stories from Shakespeare [Books]

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友人達と何回か出かけた夏のシェークスピア劇場Bard on the Beach. その後は夫々の興味も散り行きたい人だけ各自で行く体制に変化。というのも「皆行くなら私も」というノリでついてくる人達はそもそも中身にそれほど興味がないから。
Bard on the Beachの大ファンの友人Vickyからのギフトは素敵な本。イラストたっぷりの中身に「子供向け?」と思いつつ読み始めると...読みやすい! 原作は英語の古語、しかも演劇用なので理解しづらいこともあるのに、これはすんなりと頭に入っていきます。
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400年以上前の人々の感情、妬み、熱情、誇り、愛情―も今とそれほど変わらないんだな、という新鮮な驚き。
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Men Without Women [Books]

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4月の帰国時に購入した村上春樹著「女のいない男たち」。日本語で彼の本を読むのは初めてなので、とっつきやすそうな短編集を。
こだわりのある文章は現実離れした世界への導きとなり、早く読み進めたい気持ちと、終わってほしくない物語との葛藤を楽しみました。お気に入りは「ドライブ・マイ・カー」「シェエラザード」。「独立器官」も不思議の世界で面白かった。英語だったらどうなるのか、と英訳本も読んでみました。

わざと理屈っぽい言い回しは英文ではあっさりと。敬語と普通語、男言葉、女言葉の違いが英語では1つの表現になってしまうから。その逆であまりにも回りくどい表現は英語でサラリと過ごしたほうが良いことも。

ちなみに「やつめウナギ」はlamprey eel。ひとつ学んだわ。

Yoga of Max's Discontent [Books]

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New York, Wall St. で働くMaxはコンピュータに向かってデータ処理の日々。母親の死後、偶然立ち寄った街角の屋台。真冬にも関わらず薄着で仕事をしているインド出身のオーナーに自分のコートを差し出すと「インドといっても様々な気候があり、自分はヒマラヤ山脈に近い場所から来たので大丈夫。インドのヨギーはもっと薄着で修業しているんです」と語る。
ヒマラヤ山脈近くでヨガ修行? その真意は? それまで特別ヨガに関心がなかったMaxは仕事を投げ出し12月のヒマラヤへと旅立つ。

長時間列車に揺られ、その後12時間のバス、更に10時間以上のハイクでようやくたどり着いた場所ではエジプト出身の元俳優とイタリア出身の学生が既にヨガ修行をしていた。10日に一度だけ会話ができるという沈黙生活の中、日々ヨガと瞑想、そして農作業をMaxも始めることに。ヨガ経験もないMaxは難易度の高いHeadstandポーズをすんなりとこなしてしまう。それを見た他の2人は「前世のカルマだ」とMaxに告げる。

Maxはこの生活に直ぐに溶け込めるのか? そんなことはなく3日目で根を上げそうになる。自身の様々な思いと闘いながら彼はインド生活を続けることに。

インドのヨガ僧達は北米でいうお洒落な「ヨガインストラクター」とは全く別物。何十年も座り続ける人、腕を上げ続ける人、黙秘の行で沈黙を守り続ける人…とかなり特異な世界。子供の頃に観たTV番組の主題歌「インドの山奥で修業して♪」の歌詞に大いに納得。

ヨガのポーズAsanaは大きな行法の一部でしかなく、難しいポーズをこなせたからゴールにたどり着くわけではない。日々の生活をしっかりと行うこと、Maxのように日々瞑想生活を送ることもヨガのひとつ。彼が世話をする宿にやってきたヨギーの一人は12年間インド内を旅し修行を続けていると語る。5年後Maxはある境地に達するが、これはかなり早いと思う。これも彼のカルマだからか?

読み終えると晴れ晴れとした沢中な気分になりました。自分のペースでヨガ修行を続けていこうと思います。
Om....

The Golden Son [Books]

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広大な土地を持つインドの農村に生まれたAnilは5人兄弟の長男。本来ならば父親の後に家業を継ぐべく立場なのに、彼は医学部卒業後、アメリカ・テキサス州の研修医に応募し新たな人生を歩む。

数年前インドの孤児院より子供を授かった物語”Secret Daughter"に深く感動を覚え、同じ著者の作であるこの本を楽しみに読み始めました。

今でも強く男子、しかも長男が次の家長となるべく大切にされるインドの風習、そして1人1人の背景が子供の頃から30歳過ぎまで細かく綴られていくパターンは別の本でも読んだ覚えが。
ヒンドゥー教の習慣はよくわからないけれど、ベジタリアン、アルコール抜きを母親から厳しく言われたAnilもアメリカでは肉食は避けるものの、ビールを楽しみ、近所に住むアメリカ人ガールフレンドと付き合うように。互いの両親には紹介できないジレンマ。そして彼女の元彼は友人を滅多打ちにし、緊急病棟に運ばれる惨事となる。

研修医として同僚は全てライバルという立場の中、唯一の有色人種としてのギャップ、親しくなった同僚から思いきり裏切られ、救われたのはインド出身の先輩研修医。

幼馴染のLeenaは若くして結婚するものの、夫に虐待され、義母、義理の姉からは「Worthless,(価値なし)Garbage(ゴミ)」と呼ばれる日々。彼女との再会によってAnilとの愛情が芽生えるのか…
それは読んでからのお楽しみ。

細かく日々の心の動きを追っていった前半から最終章は一気に8年後の世界になってしまい、急いだ終結になったのは残念。

Christianity [Books]

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読書好きの友人からヒントを得た中世の歴史。程よい厚さで写真もたっぷりのMedieval Worldはフランス、イタリアはもとより、同時代のイギリス、ロシア、スカンジナビア、または中東にも及び、必ず記載されている地図と共にビジュアルに目に入ってくるのが何とも新鮮。

そして歴史の背後には宗教が絡んでくるのです。キリスト教の繁栄は法王の政治力とは切っても切れないもの。信仰という清い心から発生した宗教は様々な展開を経て勢力争い、土地争い、権力争いにもつながっていくのです。これはキリスト教の歴史も学ばないと

2017年のLENTは特別な節制(FAST)はせず、金曜日もうっかり肉を口にしてしまったりといい加減な私ですが、1つ決めたことはキリスト教をもう少し深く学ぼうということ。
手軽なスマートフォンの無料アプリで聖書を読み始めたのですが、ページ毎に出てくる広告がとても煩わしく、結局紙媒体に逆戻り。時代に逆らっています。笑

Pope Benedict著のThe Apostlesはキリストに賛同した12人の使徒について詳しく述べたもの。中世の本から広がった世界。知的航海が続きます。

Absolutely on Music [Books]

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村上春樹氏と指揮者小沢征爾氏による対談集「小沢征爾さんと音楽について話をする」の英訳本
「Absolutely on Music」日本語タイトルよりもとても分かりやすく、的をついています。

実は村上春樹氏の作品を日本語で読んだことがないのですが、彼が若い頃ジャズ喫茶を経営していたのは別の本で知っていました。音楽好きの彼がクラシック専門のマエストロと対談するとは企画だけでも興味津々。読み始めてみると彼は並大抵の音楽好きではなく、オタクとも言えず超専門的な愛好家。

Like love, there can never be too much ‘good music.’
「愛と同じように、”良い音楽”はいくらあっても多すぎることはない」

巨匠レナード・バーンスタイン、カラヤンの元で修業した小澤征爾。その根源は高校時代にさかのぼり、斎藤秀雄氏の教えから始まる。村上氏の持っている小澤氏のレコードを聞きながらの質問と答え。自身の演奏を深く振り返りながら演奏家達のエピソードや当時の自分の思い出が次々と語られていく。

学生の頃クラシック音楽にどっぷりハマっていた私はレコードやCDを聞くことはもちろん、更に自分が演奏する曲はスコアも読み、更に日本人指揮者達の本を読み漁っていた時期がありました。
数十年前に読んだ小澤氏著「ボクの音楽武者修行」で彼の奔放的かつ情熱的な時代が繰り広げられていたのを思い出し、更に後年になってもまずすることは「スコアを読んで読んで読みまくること」をこの本で再度認識。マーラーのスコアを初めて開いたときの驚きが語られています。

音楽を聴いているかのような楽しい対談に引き込まれ、読み始めたら止まらない面白さ。音楽の深い森に入り込んだようです。

Natural Beauty [Books]

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「緑茶や蜜蝋を使って簡単にフェイシャルクリームができるんだよ。ケミカルは避けるべきだね」と自然派の同僚Kevin。それもそうね、と思いつつ本屋に立ち寄ると目に入ったのはNatural Beauty. 化粧品や香水に使われている薬品の悪影響を示した表はもちろんのこと、ドライ、ノーマル、熟年等それぞれの肌質にあったアロマオイルや、ブラウンシュガ―、オーツ等体に良い素材を用いたスクラブやマスクの作り方、マッサージ方法等々が満載。

元気な肌を保つには、アルコールを控え、タバコは厳禁なのです。そして食材はオーガニック。
ケミカルは洗剤や消臭剤等生活の全てに氾濫しているのです。手軽に購入でき、使いやすく効果もあるとなればつい使ってしまうんだけれど。

さて、自然派ケアの例として
― ひび割れたかかとには熟したバナナをつぶしてマッサージ。
― 疲れた肌をリフレッシュさせるには湯むきしたトマトをつぶし(種はのぞいて)コーンスターチ、オリーブオイルを加えてペースト状にしたものを使う

これなら自分にもできそう。ブランド名に流されず自分に合ったものを見つけていくきっかけになりました。

King of mystery [Books]

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引っ越し間近の友人から「お土産~」と渡された手提げ袋、中を覗いてみると数冊の本! サプライズ!
「これは面白いよ!」と中でも友人お勧めはJeffrey Archer著「A Prisoner of Birth」その厚さに読め切れるかな、とページをめくると...止まりません。笑。区切れが良い構成なので途中で休んで翌日また、という読みやすさもあり、話の面白さが更に増していきます。

思えば「ケインとアベル」「大統領に知らせますか?」等日本語訳でハマったのも懐かしい。当時は気にもとめていなかったイギリス人ならではの細かな描写、例えば「トーストにバターを塗り、ゆで卵の殻をたたきながら」の会話だったり、ロンドンの通りの名前や歩き方等、がとてもリアル。
どうしてこんな話の展開が思いつくのか、と著者の頭の中を覗いてみたいくらい。

続けて数冊読んでみようかな♪